不動産投資のデメリット
不動産投資を行う場合は、ある程度のデメリットも覚悟しなければなりません。このデメリットは言い換えれば「リスク」となります。
デメリット
不動産投資のデメリットの要因もいくつかあります。その中でも有名な物を紹介しましょう。基本的に、ローリスクならローリターンが常識ですので、不動産のミドルリターンには、ミドルリスクが付きまわるのです。
◆空室
基本的に、不動産投資の場合は、毎月の入居者、つまり部屋を借りている人が、家賃を支払ってくれることにより、ローンの支払いや自分の利益となります。しかし、必ず、全ての部屋に入居者がいる、満室の状態が続くと言うわけではありません。入居者が退去した場合も、次の入居者がすぐに入ってくれると言う保障はありません。そのため、予測していた収入が得られずに、トラブルになることも考えられるのです。
◆滞納
アパートやマンションを借りる際には、ある程度の審査があるのは、あなたも知っていると思います。この審査の内容は、どんな仕事についているのか、年収はいくらかなどになりますが、一番知りたいのは、「毎月、家賃を払えるだけの収入はあるのか?」でしょう。入居者が少ない場合と同じく、家賃を払えない人、滞納する人が多い場合も、予測していた収入が得られないことになります。それを避けるために、審査と言うものがあります。
◆天災
火災などの場合には、火災保険である程度の損害を補償することができますし、火災を起こしてしまった人に損害賠償を請求することも可能だと思います。しかし、最も恐ろしいとされている天災の地震については、どんなに注意していても防ぐことは困難です。確かに、現在は耐震性の強い住宅が増えていますが、中古物件の場合は、耐震性が弱い可能性もあり、最悪倒壊する恐れもあります。万一のために、地震保険に入る必要が出てくるでしょう。
◆老朽
不動産は何もしなくても、年月が経つに連れて老朽化していきます。賃貸でも築何年かを気にする人はいますので、古くなればなるほど、入居者の数が少なくなる場合も多いです。そうなれば、あなたの利益が減るのは見えています。そのリスクを軽減する方法として、修繕やリフォームを検討することも必要になりますが、そうなれば、ある程度の費用が必要になります。しかし、費用を惜しむあまり、修繕やリフォームを行わなければ、いずれは利益が0になる可能性も否めません。
◆流動性
流動性とは、「損失を受けることなく、さらに、すぐに現金に変えることができる度合い」を意味します。しかし、不動産の場合は金額が高いため、何らかの理由によって、すぐにお金に換えたくなったとしても、現金化することが難しく、数週間〜数ヶ月の時間が掛かります。なげやりで売れば早くなりますが、その場合は安く買い叩かれることになりますので、納得いかないでしょう。これが「流動性が低い」とされる原因です。
以上が代表的なデメリットです。他にも家賃が下落する可能性や土地が下落する可能性なども考えられますが、代表的なのはこの5つのデメリットだと思います。